2013年7月23日火曜日

夏、何年ぶりだろ、この夏って言う感じの夏。

今日は少し曇り空でしたが、本当に、今年は夏を謳歌しています。

これって、ここに来てから初めてなんじゃない?

まず、イギリスの通常の夏は1週間、長くて2週間といわれます。

とにかく、4月ぐらいから15度ぐらいの天気が続き、7月はじめに25度を超えると「夏」。
そして、子供達が夏休みに入る頃に、雨と曇りの日が続き、気温がまた15度ぐらいまで落ちる。

8月はすでに夏ではなく、町のハーベスト・フェスティバルは大体8月の半ば。麦の穂は茶色く垂れて、8月の終わりにはすでに収穫の秋?は終わっているのです。

それが、ですねー。

今年の4月から6月までは悲惨でした。春の始まりといわれるイースター(復活祭)に大雪に見舞われ、そのまま6月の終わりまで最高気温が11度・・・

なんだったんでしょうねぇ、あの天気。

6月の終わりにがらりと天気が変わり、軒並み30度近くの晴天が続く。

ここは本当にイギリスなのか? はたまた、地中海沿岸か???

とにかく、地面に落ちる影の濃さが違う。くっきりはっきり、地中海のそれなのです。



まず、イギリスの例年の夏に日なたに出ると、じりじりと焼かれ、暑く感じるけれど、気温自体はさほど高くないので、日陰に入ると鳥肌が立つぐらい寒い。

今年は、日陰にごろんとねそべっているのが気持ちいいいいいい!

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と、言うのをほんの週末に経験しました。ほほ。

天気がよくなってからのこの3週間、ずううううううっと和菓子を台所で籠って作っていたので、外にぼーーーっと座るのがこれほど気持ちがいいと気づかなかった。

なんて、勿体無い。

しかし、毎年、夏は一週間しかないので、このときにしか出来ない洗濯だ、掃除だ、庭仕事だ、と、やることが山済みの上、このときにしか出来ないBBQだ、ピクニックだ、イチゴ狩りだ、と、合間合間にレジャーも取り入れなければならない。目が回る忙しさで、夏を楽しむなんてもんで無かった。

が、今年は違いました。1週間過ぎた頃、皆が口々に「来週もこんな天気だって、いいねぇ」と挨拶代わりに言葉を交わし、2週間過ぎた頃、皆が「もうちょっとこの天気続くといいねぇ」と、空を仰ぎだす。なんだか、のんびり。

三週間過ぎた頃、皆が「今、子供の学校を休ませてホリデーに行かなくっても良かったのにねぇ。」と、スペインやアメリカ西海岸なんかのホリデーに行ってしまった人たちが不在な所、ジェラシー交じりの嘲笑を空に投げかける。

今、皆が必死で願っているのは、
「どうか、この天気が子供達の夏休みが始まっても続きますように・・・」
なのである。

いつも、子供達の夏休みが始まると、ぱたりと陽が出てこなくなり、空には大西洋からの強風で煽られた分厚い雲がどんどん流れていく。そんな中、夏休み恒例のキャンプ旅行は遂行される。

今年は何とか、明け方目が覚めて、テントの中で吐く息が白くなければいいなぁ、と思うのである。

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ま、こんな夏なので、今年初めて鳥と喧嘩しなくても有り余るさくらんぼが我が家の庭になりました。本当に鈴なり状態。来る友人たちにさくらんぼ狩りをさせ、参加費を払わせ・・・なんてしません。ただ、木になっているのをそのまま食べても、生ぬるくておいしくないだけ。

収穫したものを冷やして食べたら、うまーーい!

もう少し、夏、どこにも行かないでね。

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