2013年7月16日火曜日

為替と経済と愚痴

なーんて、お堅い題名つけちゃったけど、ぶっちゃけ、この土曜日の夏祭りでひしひしと思ったことを述べてみようかと。

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まず、お買い上げいただいたお客様、ありがとうございました。

いちご大福と三色団子、強いです。あと、水羊羹もタピオカ入り冷やしおしるこも暑い気候の中で、大人気でした。

しかし、なんと言っても手際が悪かった。<(__)>ぺこり。

炎天下の中、お客を待たせては・・・と、パラソルも持参で言ったのに、組み立てる暇がなくて、日陰のない場所でお待たせしたりして・・・大変失礼しました。

「去年、買いたかったけど、皆売切れになっていて、一年待ったのよー」と、言ってくださるお客様も。ありがたや、ありがたや。

しかし、何が辛かったって、開始が11時半で、1時半には子供を連れて旦那が参戦するはずだったのに、交通渋滞に巻き込まれ、3時までこなかった!

クーラーボックスには現地で蒸すはずだった和菓子やちゃちゃと作るはずだったわらび餅も、みーんな3時までお預け。しかも、4時に終るイベントで。怒!

おかげで、10種類以上あるはずだった和菓子は7種類ぐらいしかなくて、いつもよりショボい店頭。
ああ、和菓子屋の醍醐味って、やっぱり

「あ===。すごい、いろいろあって、まよっちゃうぅ!」

なんじゃないかと思うんですよ。それじゃなきゃ、スーパーやコンビニのパック売りの和菓子でいいわけで・・・

その喜びを半分しか味あわせられなかった今回の夏祭り、ちょっと不完全燃焼でした。(お肌はバンバン焼かれていたんですけどね。)

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そして、本題。

現在すごいジレンマに悩まされています。

と、言うのが、インフレでいろいろな値段が上がってきている上、日本円が正常の値段に戻ってきているので、換算したときの値段がそのときによってかなり違ってきている事。

5年前に店を開いた時に、「喜んでもらえるのなら、お金を払ってもらえる趣味にしておこう。」の一心でこの商売を始めました。時間的に無理も出来ないし、職人として修行をしたわけでもないので、この商売で稼ぐなんてこと、考えてもいなかった。

方針として、(伝統の味を伝えたいという理由で)子供に食べさせたい和菓子だから、いらない添加物は使用しない(だから日持ちがしない)、砂糖や塩も控えめ(だから日持ちがしないんだってば)、オルガニックの食材を使う、子供達のための和菓子なのだから、将来になるべく影響のないパッケージや材料を使う(プラスチックを使うなら、リサイクルや再使用できるもので)、地元で手に入る材料だけで作れる和菓子を作る、ということをモットーに作ってきている。

5年もたつと、そのこだわりの食材も梱包材も交通費も出店料もどんどん値が上がっているわけで・・・消費税も17.5%から20%に上がっちゃったしで、アシが出ないようにちょっとだけ値段あげてみようか・・・と、上げたら、すごいんですよね。

私が商売を始めた2008年ごろ、ポンドが落ち始め、2010年ごろに最低の1ポンド120円を記録したのを覚えている。そのとき、計算したら、私の和菓子って、日本で買うより安いやん・・・と、思った。

そして、今、ポンドが復活し始め、1ポンド165円台になって、計算すると、私の和菓子は日本ではとら〇の和菓子より高いやん・・・と、言う事になってしまっているのである。

そう、イギリスの通貨で10ペンスの値上がりでも、この3年間で60円の値上がりになっているのです。
これが、単価が5000円やそこらならまだいいけど、和菓子は単価が120円から200円。その60円の値上がりって、凄くないですか?

そう考えると、お金を頂くのが申し訳なくなってきて・・・そうなると、この商売、続けられるのか不安になってくる。

真剣、子供達が自分のお小遣いで買いに来てくれたりすると、間違えた振りして値上げ前の料金で売ってしまうことも。あん庵のおばちゃんは、たくさんの子供達が和菓子を食べてくれるようになるのが、嬉しいだけやから。

あーーーー、こんなこと考えるから、私って、商売人になりきれないんやろうなぁ。
(そして、また旦那から「いらんこと書いて!」と、怒られるんやろうなぁ。)

1 件のコメント:

  1. 通貨の円高ポンド安の部分、間違えていたので、訂正しました。経済に疎いのに、こんなん書くからや、との、突っ込みお待ちしております。すんません。

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