2013年7月29日月曜日

ブライトンの美食家達



さて、今回マーケットで結構沢山の人と食べ物の話が出来て、とっても楽しかったのです。


しかし、場所柄か、いわゆるFoodies(とにかく食通。自称食通の人もアリ)と呼ばれる方々が多かった事。

でも、その人たちにも買ってもらえた和菓子はえらい!と、思った。



今回、面白かった話題が2点。

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その一。

日本でも最近有名なBill'sのシェフのアンディが、ビーガンカフェを毎週土曜日に開いているのだけど、彼とじっくり話が出来た。

まず、彼が私に話しかけてくれたのだが、黄な粉で出来たお菓子の味見を勧めた時に、

「うわっ、黄な粉はダメだよ! 大豆は毒があって、沢山のプロセスしないといけない食品だから、人に食べないように言っているのに!」

と、言う。

毒? いわゆる生の豆を食べて、腎臓や肝臓を悪くすることかい?

「疑うのなら、"エダマメ"と"毒素"ってググって見て。」

エダマメなんて、湯がいて食べるだけで健康食品やん。

わかったよ、ぐぐってみるよ、と、その時流す。

日本人、エダマメも大豆も食べてるのに、体に良いといわれても害があるなんて、一度も聞いた事が無い。

・・・・・・・・・・・そして、家に帰ってググってみた。

女性ホルモンの代わりになるというイソフラボンとか、いろいろあるんだけど、

ホウ素というものも沢山含まれている。ホウ素というのは、寒天にも沢山含まれている。

で、何事もほどほどに、という事なんですよね。

イソフラボンはある一定の量を超えるといろいろと害があるらしく、ホウ素も沢山取りすぎると甲状腺から分泌されるホルモンに影響が出るらしい。

現に、お客さんの中には「甲状腺に障害があるから、大豆製品は食べられないの」と、言っていた。

豆乳に関しては、4歳の女の子に牛乳が飲めない変わりに豆乳を飲ませていたら、胸が膨らんできたという実例もあるらしい。あと、乳がんや子宮関連の症例がある人には大豆製品は避けた方がいいとも。

いろいろ研究結果がありすぎて私も曖昧なんだけど、大豆は発酵させることによって、いわゆる毒素が分解され、且つ蛋白質も吸収しやすいものに変化される。だから、日本の醤油も味噌も納豆も、納得が出来るのである。エダマメも繊維の多い食べ物なので、豆自体に含まれる毒素よりも、繊維と一緒に大概に排出される毒素の方が多いらしい。

で、何が問題かというと、量。

こっちの人が大豆を食品に使うとき、乳製品がダメだから、豆乳を毎日500mlぐらい飲んだり、小麦が使えないから、黄な粉を変わりに使って、パンを毎日200gぐらい食べるとか、日本人の普段の大豆の消費量から考えると、かなり多い量を毎日、そう、毎日消費する事になる。

それじゃ、いろいろと問題が出てくるのも頷ける。昔からの日本人の食生活、やっぱりすごいんだなぁと、思ったのでした。

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その二。


いろんなお客さんの中でも一番のFoodieっぷりを見せてくれたお兄さん二人がいた。

私の和菓子を一つ一つ指をさしながら、
「これ、火が通ってる?」と、言うので、私が、
「もちろん、豆で出来ているから・・・豆はちゃんと火を通さないと、体に悪いでしょ。」
の、会話の繰り返し。そこで、いちいちがっくりする彼。

そこで、私はピンと来た。

このお兄ちゃん、ビーガンで、ローフード主義者だ・・・

ビーガン=菜食主義者の中でも、一番厳しくて、乳製品も卵もハチミツもダメ。
ローフード主義者=自然のものは自然のままで食べるのがいい、というのが根底にあり、熱処理したものは食べません。牛乳の殺菌処理も熱処理なので、普通の牛乳は飲まないという徹底ぶり。

だから、何食べてんねん?
と、言うのが私の疑問。

でも、やっぱり、食べたかったのか、自分の食事の制限をおしても、いちご大福を買っていってくれました。いえぃ!

そこで、食べ物に詳しいアンディにいちご大福を持って、おしゃべりに行く。

「さっき、お客さんでビーガンでローフード主義の人が来たんだけど…ビーガンは日本でも仏教の坊さんがビーガンだから理解できるけど、ローフード主義の人たちって、何食べてるの?」

と。

アンディは笑いながら…
「ははは。僕もローフード主義ってのはよくわからんよ。
って、僕は体にいいどころか、かなり負担になるダイエットだと思うんだけどね。
とにかく、野菜と果物の火を通していないものしか食べない。でも、野菜や果物って、火を通さない状態では結構体に悪いものもあったりするし。
例えば、赤カブのビートルートも生じゃ、体に悪い。彼らが蛋白質を摂取するのに大切なナッツ、例えばアーモンドは生のままじゃ毒素を沢山含んでいる。

で、とにかく硬かったり消化しにくかったりするから、ブレンダーでどろどろにして食べたりするんだけど、そんなことをしたら新鮮な野菜で取れる栄養素も何も台無しになっちゃうから、何をしているんだか…ってことになる。」

と、かなり正直なお答え。この答えで一気に彼が好きになった。いろいろ勉強している人だ。

とにかく、例のお兄ちゃん二人には、日本人もかなりいろいろなモノを生で食べるけど、特にこの季節は新鮮さを保つのが難しいから、頑張ってね、とエールを送っておきました。

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世の中には、本当にいろいろな食べ物に対する考えを持つ人がいるもんだなぁ、と、考えさせられた一日でした。

あ、ところで、ブライトンの市役員の中で、ビーガンの人がいるって、新聞の記事を読んだ。彼がFarmer's Marketの世話をしているらしい。もちろん、マーケットの中には肉屋さんもチーズ屋さんもいるわけで…差別をされるんじゃないかの懸念の記事。

やっぱ、ブライトンは面白い。





2013年7月28日日曜日

大雨と…職務質問

昨日、行ってきました、ブライトン・ファーム・マーケット。

なんか、久々に行ったら・・・本題とは違うところでかなり楽しかったです。

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とりあえず、売れないだろう、と踏んで和菓子を100個ぐらいしか持っていきませんでした。

あー、用意が楽でした。

三色団子はやっぱり時間切れで作れなくて、その代わりブライトニアン(ブライトンに住む人たちをこう呼ぶ)がすきそうな、「タピオカ入り冷やしおしるこ」をもっていきました。

そう、前回の夏祭りでも結構人気があった、これです。


これはクリームを入れた状態です。日本語でコーヒーに入れるフレッシュってのか?
(ちょっと疑問。どうしてあのコーヒーに入れる小さなタブのクリームってフレッシュって呼ばれるの? …あ、今ぐぐって、コーヒーのフレッシュの材料見たら、めっちゃ体に悪そう。こんなもの、平気で使ってたんだね。ちなみに、このクリームは牛乳からできるホイップにならない牛乳の濃いー部分、と思ってください。)

え?タピオカが見えないって?

ほれ。
かなりブツブツ入ってます。

自分で言うのもなんですが、かなりおいしいです。

で、ビーガンの方にはクリームの代わりに、ココナッツミルクです。これはかなりタイっぽい味になります。

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そう、で、ビーガンのことは別のブログで、お話しするとして…
今回、あまりにも2年前の様子と違っていたのが、凄く不安でした。

着いて、店を開ける時間になっても、周りに誰もいない。

がらーーーーーーーーーーーん…

で、開いているのは、一番入り口にある八百屋さんと魚屋さんと、一番奥のお肉屋さんとカフェだけ。

真ん中あたりに「ここで売っていいよ」といわれた場所は、周りに誰もいない。

20件は屋台があるんだけど、どこも空っぽ。

肉屋さんが喋りに来てくれて、「あー、二年前よりもちと寂しくなったけど、忙しくなったらいいね」と。何があったのか聞いたけど、「不況のあおりと夏のホリデーだよ」とだけ教えてくれた。

どうも、いつもはオルガニックのパン屋さんがいるけど、2週間のホリデーに行ってしまったとのこと。そして、殺菌処理をしていないミルクとチーズ屋さんは、農場の牛がミルクを出さなくなったので、商品が出来なくなったと、昨年11月に店を畳んだとか。来月には新しいチーズ屋さんがやってくるらしいけど。

しかも、ちょっと雲はあるけれど強い日差しが降り注いでいた空模様がどんどん変わり、あっという間に土砂降りになってしまいました。しかも、お昼休みの後あたり。

そんなわけで、見た目こんな感じです。

さっみしーーーーい。

ま、それでも、ちょくちょく買って行ってくれるお客さん達。ありがたやーー。
カンタベリーから旅行できてくれた日本人の学生さんたち。ギリシャのお友達にお土産を購入してくれた女性、そして、「どこへいってたんや?」と来てくれたおなじみさん達!沢山話が出来て、嬉しかった。

雨がやんで、少しお客さんが来たあとぱたりと誰も来なくなり、お肉屋さんも店じまいを始めたので、私も早いけれど4時半で店じまいをさせてもらいました。

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で、発車を待つ電車の中で携帯を見たら、友人からメッセージが!!!

「今から友人を連れて向かうからねー。」読むと同時に、彼女から電話が!!!

慌てて発車直前の電車を飛び降り、彼女と駅の構内で待ち合わせ。

とにかく、彼女がご友人を連れて来てくれているので、申し訳ないと思いながら、流しの行商人のように、おばあちゃんの手押し車に残っている和菓子を言われるまま箱に詰めていった。

「うはぁー、こんなん駅員さんに見られたら、怒られそう。許可無く商売するなー!って。わははぁ!」

とか、行っていたら、後ろから、肩を叩く手が。

「何してんねん?」の声に振り返ると・・・

うぎゃぁぁぁぁ!(←心の叫び。)
け、警察屋さんやん!しかも、ガタイがでかいの二人!!

「ちょっと、何をしているのか、話を聞かせてもらおうか?ここで、商売しているわけじゃないよね?」

とか、思いっきり上から見下ろされてしまった。怖くて、怖くて、何を行ったらいいのかわからなくて、アワアワで・・・ただ、カウンシルに通報されて、あん庵の暖簾を下ろさなくならないかもしれないことばかりが頭をよぎった。

私「いや、注文があったもんで・・・」
警官「でも、ここで商売する許可もってないやろ?」
私「許可は、今日やったマーケットで持ってたけど・・・」
警官「でも、ここで商売する許可は持ってないよな?」
私「え、いや、注文されてて、マーケットで商品を引き渡すはずやったんですが、彼女達がちょっと遅れて、来ないと思っていたら、彼女が追っかけてきて電車に乗る前に彼女たちに捕まった。(だから、別にここで客を捕まえて売っている訳じゃないよ、感をだす。)」
と、しどろもどろ。

警官「じゃ、電車に乗ろうとしていたんだな?切符を見せてみろ」
私「はい。(←いきなり声が強気になる。)」
警官「うーん、ウソをついていないようだから、通り道をちょっとよけて、さっさとしてしまいなさい。」
私「は、はい、すみません。(←見るからに思いっきり腰の低い行商人。汗)」
警官「絶対に、もう許可の無い場所で商売するなよ!」
と、二人の警官は行ってしまいました。
優しい理解のある警官でよかったぁ。

一瞬、このブログのために警官二人の後姿を写真に撮ろうかと思ったが、あまりにも不謹慎なので、やめました。

ブライトン駅の皆様、ごめんなさい。で、とばっちりを受けた、私の友人とそのご友人様、ごめんなさい。

もうしませーん。

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と、言うわけで最後までちょっとおかしな一日でした。



2013年7月24日水曜日

今週末の出店告知と・・・夏、どっかいっちゃいました?

昨日の夜、あんなこと書いちゃったので、裏目に出た。

今朝の空はこんな感じです。

家の窓からの風景。
どんより、最高気温が20度。
風も吹いてて、半そでで寒い。

あーあ

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ところで、今週末、ブライトンのファームマーケットに出店決定です!

家庭の事情で二年近くも出店できずにいたけど、快く迎えてくれる古巣に戻ります。

久しぶりのファームマーケット。

皆元気かなぁ?

http://www.brightonfarmmarket.co.uk/Home.html

時間は9時から6時まで。
場所はブライトンの駅から歩いて10分ほど。
海に向かって歩いて、North Lanes のサインの有るNorth Roadの坂を下り、郵便局の前を通り過ぎたら、すぐ左手。大きな木のゲートの中、八百屋さんが見えるので、その中をずんずん進んでください。こじんまりした裏通りにぎっしりいろいろなストールが並んでいます。


当日は涼しそうなので、いちご大福とどら焼き作ります。あと、水羊羹もかなぁ。
寒くはなさそうなので、タピオカの冷やしぜんざいとタピオカ入り抹茶ミルクティー、計画中!


  • Brighton Farm Market
    Diplocks Market, 
    73 North Road, Brighton, 
    East Sussex 
    BN1 1YD

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    夏、かえってこーーーーーい!
    (くやしいから、ウォージングの海岸に向かって一人叫んでみる。うぇぇん。)

    2013年7月23日火曜日

    もう、若き日が遠すぎて。


    2008年の9月、初めての一般人への本格的な和菓子販売でした。
    皆ものめずらしそうに入っては、買っていってくれました。
    用意した数が少なかったので、完売したと記憶しています。


    今年、あん庵も5年目になって、いろいろ経営方針で考えることとか多くなりました。

    ま、夏祭りの後のブログでも書いたけど、私の和菓子って、前ほど安いというイメージがなくなりつつあります。

    オルガニックの材料やフェアートレードの砂糖なんかのこだわりを捨てて、安い材料とかにかえると、もう少し儲けもあるのかなぁとおもうけど、私が食べたい和菓子じゃなきゃ作りたくないんですよね。

    って、頑固ババァなんですけど・・・なにか?(うわっ、また愚痴だ、愚痴っ。)

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    で、愚痴ついでに、最近の痛い値上がりのワースト3を上げてみたいと思います。

    ワースト3
    砂糖
    えー、この商売始めた頃は、一キロ大体£1.10のフェアートレードの無漂白の砂糖を使っていました。今は、同じ業者から購入すると、一キロ約£2.50まで値上がりしています。で、なんとか別の業者から一キロ約£1.89で購入しているけど・・・砂糖が主原料なので、とっても痛いです。
    しかも、砂糖は税金がかからないはずなのに・・・

    ワースト2
    ガソリン
    はい。なるべく車は使わないようにしているのですが、やっぱり大きなセールだと車で運ばなきゃ機材も運べないわけで・・・しかも、毎週土曜日に子供の日本語補習校に行くのに、片道60マイル約90kmの道のりを行き来する。
    最初は和菓子を売れば、何とかガソリン代が出るか、とか言っていたけどもう、出ません。
    えー、5年前はリッターが£1.00超えるか超えないかじゃなかったかな?今はリッターが£1.35~1.40のあたりを上がったり下がったり。私がここに移住してきたときはリッターが£0.75ぐらいだっとぞ。税金の上乗せが値上がりの原因だったりもするわけで・・・

    ワースト1
    出店料
    これ、完璧に足元見られてるなぁと、思う。
    特に、日本関係のイベント。
    どことは言わないけど、2009年に初めて出店した時から考えて、今年の出店料が14倍になっているって・・・(しかも、なぜか出店料にVATがかけられる。17.5%だったのが、20%に跳ね上がってます。)
    唯一先日出店させてもらったアクトン幼稚園の出店料と日本語補習校の古本市の出店料が3年前から全く変わらずという・・・良心的で有難いというか、申し訳ないというか・・・
    とにかく、食べ物枠ってだけで、高く出店料取られて、単価が安い和菓子なのに、単価が5倍の食べ物と同じ出店料を取られるって、どういうこと???
    めい一杯作って完売したとしても、売り上げ全部が出店料になるという、悲しい現実にないております。

    大きな会社だと、イベントで利益を上げなくても、宣伝費と考えれば後々店やレストランの方に人が来て利益を落としてくれる。でも、あん庵は店も何にもないので、イベントでの売り上げだけが頼りなのである。しかも、大きなイベントだと人件費もかかってくるから、下手すれば、大損する。

    ただ、本物の和菓子を皆さんに気軽に食べて欲しいだけなのにぃ・・・さめざめ

    ***************

    そんなわけで、5年前に和菓子屋を始めて、目標にしてきたBrighton and Hove Food & Drink Festivalでその年に出店し遂げただけでも、大満足。二年目にして、Japan祭りでロンドン進出も出来たし、昨年はイギリスで最大級のイベントのHyper Japanにも出店させてもらいました。

    今では、大きなフェスティバルの方から出店のお誘いを頂くようになったりもして。恐れ多くて、有難いばかり・・・なんですが、出店料を何とかしてもらわなきゃ、出店できないんですよ。名前は知られるようになったけど、貧乏な個人業者には変わりがなくて・・・そこんとこ、ちょっとわかっていただきたい。

    だから、出れるものは出ますが、これからは体力的にも無理のないファームマーケットなんかの小さなセールを重点的にするかも。もう、年なんだから、落ち着かなくっちゃね。ほほ

    なにとぞ、よろしくお願いします。


    今週末のマーケット、今朝確定・・・するはずだったんだけどね。

    これは三年前の5月のストールです。
    春と夏の和菓子が入り乱れてます。

    えー、現在、ブライトンのファームマーケットかショーラムのアーティザンマーケットかの思案中。

    でも、今週末必ず出店します。
    だって、すでに和菓子作り始めているんですもの。

    ショーラムのアーティザンマーケットの方から返事が来ない。だから、ブライトンのファームマーケットに待ってもらっている状態。うーーー。

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    あーーー、和菓子売りたい。

    って、いうか、和菓子を食べてもらいたい。

    旦那と私のこのビジネスについての考え方が違う。

    旦那は売れという。

    私は食べてもらいたいと思う。

    だから、私がどんどんお客さんに味見用の和菓子を出すのが旦那は気に入らない。

    でもね、和菓子なんて、日本に住んでいたり、特別な理由で知識がない限り、得体の知れないものなのです。

    まず、和菓子を知らない人が私のストールを見て、「石鹸?」とか、「キャンドル?」とか、「小石?」とか・・・とにかく、食べ物だと思われていない。

    なので、味見を出して、食べてくれる段階ですでに「よくできました」のハンコを押したいぐらいです。

    そして、買ってくださったお客さんにいたっては、「たいへんよくできました」のハンコに鉛筆一本つけてもいいぐらい。

    そして、顧客になってくれたら・・・本心「どれでも持って行ってくれてもいいのよー♪」と、口から出そうになる。

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    とにかく、和菓子を食べたことのない人たちが、私の和菓子の説明を聞いて食べてみて「とってもおいしい!」とか、言ってくれると、その時点で私のチャレンジは遂行された事になる。

    食に対してかなり閉鎖的といわれるイギリス人、最近そうでもないんだよ。うん。




    ま、たまに目の前で吐き出されたりするけどさ。しくしく。

    夏、何年ぶりだろ、この夏って言う感じの夏。

    今日は少し曇り空でしたが、本当に、今年は夏を謳歌しています。

    これって、ここに来てから初めてなんじゃない?

    まず、イギリスの通常の夏は1週間、長くて2週間といわれます。

    とにかく、4月ぐらいから15度ぐらいの天気が続き、7月はじめに25度を超えると「夏」。
    そして、子供達が夏休みに入る頃に、雨と曇りの日が続き、気温がまた15度ぐらいまで落ちる。

    8月はすでに夏ではなく、町のハーベスト・フェスティバルは大体8月の半ば。麦の穂は茶色く垂れて、8月の終わりにはすでに収穫の秋?は終わっているのです。

    それが、ですねー。

    今年の4月から6月までは悲惨でした。春の始まりといわれるイースター(復活祭)に大雪に見舞われ、そのまま6月の終わりまで最高気温が11度・・・

    なんだったんでしょうねぇ、あの天気。

    6月の終わりにがらりと天気が変わり、軒並み30度近くの晴天が続く。

    ここは本当にイギリスなのか? はたまた、地中海沿岸か???

    とにかく、地面に落ちる影の濃さが違う。くっきりはっきり、地中海のそれなのです。



    まず、イギリスの例年の夏に日なたに出ると、じりじりと焼かれ、暑く感じるけれど、気温自体はさほど高くないので、日陰に入ると鳥肌が立つぐらい寒い。

    今年は、日陰にごろんとねそべっているのが気持ちいいいいいい!

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    と、言うのをほんの週末に経験しました。ほほ。

    天気がよくなってからのこの3週間、ずううううううっと和菓子を台所で籠って作っていたので、外にぼーーーっと座るのがこれほど気持ちがいいと気づかなかった。

    なんて、勿体無い。

    しかし、毎年、夏は一週間しかないので、このときにしか出来ない洗濯だ、掃除だ、庭仕事だ、と、やることが山済みの上、このときにしか出来ないBBQだ、ピクニックだ、イチゴ狩りだ、と、合間合間にレジャーも取り入れなければならない。目が回る忙しさで、夏を楽しむなんてもんで無かった。

    が、今年は違いました。1週間過ぎた頃、皆が口々に「来週もこんな天気だって、いいねぇ」と挨拶代わりに言葉を交わし、2週間過ぎた頃、皆が「もうちょっとこの天気続くといいねぇ」と、空を仰ぎだす。なんだか、のんびり。

    三週間過ぎた頃、皆が「今、子供の学校を休ませてホリデーに行かなくっても良かったのにねぇ。」と、スペインやアメリカ西海岸なんかのホリデーに行ってしまった人たちが不在な所、ジェラシー交じりの嘲笑を空に投げかける。

    今、皆が必死で願っているのは、
    「どうか、この天気が子供達の夏休みが始まっても続きますように・・・」
    なのである。

    いつも、子供達の夏休みが始まると、ぱたりと陽が出てこなくなり、空には大西洋からの強風で煽られた分厚い雲がどんどん流れていく。そんな中、夏休み恒例のキャンプ旅行は遂行される。

    今年は何とか、明け方目が覚めて、テントの中で吐く息が白くなければいいなぁ、と思うのである。

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    ま、こんな夏なので、今年初めて鳥と喧嘩しなくても有り余るさくらんぼが我が家の庭になりました。本当に鈴なり状態。来る友人たちにさくらんぼ狩りをさせ、参加費を払わせ・・・なんてしません。ただ、木になっているのをそのまま食べても、生ぬるくておいしくないだけ。

    収穫したものを冷やして食べたら、うまーーい!

    もう少し、夏、どこにも行かないでね。

    2013年7月19日金曜日

    夏休みの予定

    昨日、ホーブの方へ注文の配達を最後に、ちょっと休憩にはいりました。

    いやぁ、いつもながら、仕事の波があるある。

    って、実は、皆様からブライトンのマーケットに出店して欲しいとリクエストがあったのですが、申し込んだ時はすでに時遅し。残念ながら、明日のマーケットには出店出来なくなりました。

    でも、来月は一応第三土曜日にブライトンの背骨、Old Steinで開催されるFood Marketに出店させてもらえるようです。また、詳細など本決まりになりましたら、お知らせします。

    あと、ブライトンとウォージングの間にある、Shorehamという場所で、Artisan Marketというものが来週末にありまして・・・どうなんでしょ?ま、海岸沿いの街なので、天気がよければ人は来るとは思うのですが・・・このままの天気がもう1週間つづくかどうか・・・

    8月中にロンドン近辺のフードマーケットにもいろいろ申し込みを送りつけておりますので、決まり次第お知らせします。

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    野菜焼そば!かなりのボリューム。
    薬味野菜が大好きな私は、
    青ねぎとクレソンを沢山のせてくれて大満足。
    お茶はジャスミンティー£1.00。

    で、ほんの2ヶ月前に新しくオープンした和風軽食屋さん、OO-MY(うーまい)さんにお邪魔してきました。

    場所は海岸を走るBritish Railのブライトンから西へ3つ目の駅、Portsladeという駅からまっすぐまっすぐ海へ歩くと、左側にある、こじんまりとしたカフェ。

    日本食というと・・・
    どんなモン食べても、めっちゃ高い。 (T-T)

    というイメージがありますが、思いっきり覆されます。

    安い!

    で、店名のとおり、うまい!

    おまけに、オーナーは男前!
    (Booちゃん、これ、教えてくれてなかったやん!ww)

    メニューは日本食にあまり馴染みのない人にも食べやすい、カツカレー(£3.70)や焼きそば(£3.20)がメイン。後は釣りがご趣味のオーナーなので、寿司もこっそり出してくれます。w

    貧乏な日本人としては、とっても嬉しい場所なのです。

    が、テーブルが3つしかないので、お昼ご飯時には席争奪戦にならないように、お早めに。

    OO-MY Cafe
    • 27 Boundary Road,
    • Hove



    2013年7月16日火曜日

    為替と経済と愚痴

    なーんて、お堅い題名つけちゃったけど、ぶっちゃけ、この土曜日の夏祭りでひしひしと思ったことを述べてみようかと。

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    まず、お買い上げいただいたお客様、ありがとうございました。

    いちご大福と三色団子、強いです。あと、水羊羹もタピオカ入り冷やしおしるこも暑い気候の中で、大人気でした。

    しかし、なんと言っても手際が悪かった。<(__)>ぺこり。

    炎天下の中、お客を待たせては・・・と、パラソルも持参で言ったのに、組み立てる暇がなくて、日陰のない場所でお待たせしたりして・・・大変失礼しました。

    「去年、買いたかったけど、皆売切れになっていて、一年待ったのよー」と、言ってくださるお客様も。ありがたや、ありがたや。

    しかし、何が辛かったって、開始が11時半で、1時半には子供を連れて旦那が参戦するはずだったのに、交通渋滞に巻き込まれ、3時までこなかった!

    クーラーボックスには現地で蒸すはずだった和菓子やちゃちゃと作るはずだったわらび餅も、みーんな3時までお預け。しかも、4時に終るイベントで。怒!

    おかげで、10種類以上あるはずだった和菓子は7種類ぐらいしかなくて、いつもよりショボい店頭。
    ああ、和菓子屋の醍醐味って、やっぱり

    「あ===。すごい、いろいろあって、まよっちゃうぅ!」

    なんじゃないかと思うんですよ。それじゃなきゃ、スーパーやコンビニのパック売りの和菓子でいいわけで・・・

    その喜びを半分しか味あわせられなかった今回の夏祭り、ちょっと不完全燃焼でした。(お肌はバンバン焼かれていたんですけどね。)

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    そして、本題。

    現在すごいジレンマに悩まされています。

    と、言うのが、インフレでいろいろな値段が上がってきている上、日本円が正常の値段に戻ってきているので、換算したときの値段がそのときによってかなり違ってきている事。

    5年前に店を開いた時に、「喜んでもらえるのなら、お金を払ってもらえる趣味にしておこう。」の一心でこの商売を始めました。時間的に無理も出来ないし、職人として修行をしたわけでもないので、この商売で稼ぐなんてこと、考えてもいなかった。

    方針として、(伝統の味を伝えたいという理由で)子供に食べさせたい和菓子だから、いらない添加物は使用しない(だから日持ちがしない)、砂糖や塩も控えめ(だから日持ちがしないんだってば)、オルガニックの食材を使う、子供達のための和菓子なのだから、将来になるべく影響のないパッケージや材料を使う(プラスチックを使うなら、リサイクルや再使用できるもので)、地元で手に入る材料だけで作れる和菓子を作る、ということをモットーに作ってきている。

    5年もたつと、そのこだわりの食材も梱包材も交通費も出店料もどんどん値が上がっているわけで・・・消費税も17.5%から20%に上がっちゃったしで、アシが出ないようにちょっとだけ値段あげてみようか・・・と、上げたら、すごいんですよね。

    私が商売を始めた2008年ごろ、ポンドが落ち始め、2010年ごろに最低の1ポンド120円を記録したのを覚えている。そのとき、計算したら、私の和菓子って、日本で買うより安いやん・・・と、思った。

    そして、今、ポンドが復活し始め、1ポンド165円台になって、計算すると、私の和菓子は日本ではとら〇の和菓子より高いやん・・・と、言う事になってしまっているのである。

    そう、イギリスの通貨で10ペンスの値上がりでも、この3年間で60円の値上がりになっているのです。
    これが、単価が5000円やそこらならまだいいけど、和菓子は単価が120円から200円。その60円の値上がりって、凄くないですか?

    そう考えると、お金を頂くのが申し訳なくなってきて・・・そうなると、この商売、続けられるのか不安になってくる。

    真剣、子供達が自分のお小遣いで買いに来てくれたりすると、間違えた振りして値上げ前の料金で売ってしまうことも。あん庵のおばちゃんは、たくさんの子供達が和菓子を食べてくれるようになるのが、嬉しいだけやから。

    あーーーー、こんなこと考えるから、私って、商売人になりきれないんやろうなぁ。
    (そして、また旦那から「いらんこと書いて!」と、怒られるんやろうなぁ。)

    2013年7月15日月曜日

    なぜか手元に温度計

    戦い済んで日が暮れて・・・って、まだまだ日は暮れなかったのですが。
    ほぼ完売で凱旋帰宅前のお片づけ。
    今年もいちご大福と三色団子は人気がありました。

    土曜日は前田学園アクトン幼稚園の夏祭りに来ていただき、ありがとうございました。

    暑かったですねー。

    の、一言に尽きると思います。
    9時前に家を出るときはすでに、じりじり腕が焼ける感じがして、10時半現地に到着して車から出たとたんに汗が噴出した。

    いかーん、涼しい和菓子を売るはずが、こんなに汗をかいちゃって・・・

    *****************

    で、今回のB級グルメで、何か出してくれと頼まれたので、

    「南海岸風タピオカ入り冷やしおしるこ

    を用意しました。(長い名前やなー。)

    すみません、写真ありません。
    無茶苦茶忙しくって、写真なんて・・・携帯をチェックする時間すらなかったから・・・

    なぜ、南海岸風がタイ風かと言うと、私の住むウォージングという場所にはタイ人の奥さんが沢山いらっしゃるのです。で、彼女達にあうとよく話をします。皆明るくて、人懐っこい人ばかりです。なので、タイ料理のレストランの数もかなり多いです。朝早くに海に出て、潮干狩りでカニやムール貝を捕りに来ます。なんか、ここは本当にイギリスなんかなぁー。と、思ったことから、このドリンク、生まれました。

    暑かったので、チョイ薄めのおしるこにたっぷりのタピオカと氷を入れて、お好みで生クリームかココナッツミルクをかけて食べます。

    おいしいです。はまります。結構人気でしたよ。タピオカ、ブームですもん。

    何が辛かったって、タピオカをもどすのに手間と時間がかかって・・・でも、喜んでもらえてよかったー。

    8月と9月のイベントでもう一度作るかも。 天気がよくなければならないのだけど。
    逃した方、お楽しみにー。

    *****************

    お手伝いで入ってくれたのあけちゃん、お疲れ様でした。
    冷凍庫の籠、ごっそり持ってきてくれてありがとう。
    その籠の中に、冷凍庫用の温度計がくっついていて・・・朝から返るまでずーーーっと30度(冷凍・冷蔵庫用の温度計なので、30度が上限)以上から全く下がらなかった。日陰においていたにも関わらず。

    そして、そのテントの中で蒸したり煮たりしていた私。もう、終る頃はグデグデでした。

    とにかく、来てくれた方、ありがとうございました。

    では、次のイベントでお会いしましょう。






    2013年7月10日水曜日

    やばい、やばいよ〜。

    写真提供:のあけちゃん。
    星をちりばめたゆずの寒天とこし餡の水羊羹。
    「七夕」

    いつもの事ですが、かなり制作が遅れています。
    一体あと何キロのあんこをつくればいいのか。

    そう、今週末の夏祭りに出させてもらう和菓子です。

    一応ラインナップは決まったような、時間切れでまた次の機会ということになってしまう和菓子も出てきちゃうのか…

    季節の和菓子として、お馴染みのイチゴ大福、わらび餅、若鮎、水羊羹、七夕の羊羹を考えています。そして、その時期に日本に里帰りできなかったけど、やっぱり食べたい!という人に、桜餅と柏餅、三色団子も用意しています。

    さて、今回のテーマの「B級グルメ」、未だ試行錯誤しています。美味しいものをお送りしたいので、頑張ります。

    ******************

    しかし、いつもバタバタしているけど、今日は格別でした。

    あさ、いつも通りに子供達の日本語の宿題をし終わり、息子を学校へ連れて行き、次、娘の学校へ行こうとしたら、子供を連れた父兄の人たちが逆行してくる。中には大声で携帯で話している人も。

    一歩校門を入ったところで、携帯のテキストの着信音がなった。

    「今日は。水の問題で学校はお休みです」

    ええええ?そ、そんなぁ…

    頭の中の予定がガラガラと崩れて行き、あとに残ったのは何年ぶりか一週間続いている奇跡のような真夏の晴天だけ。

    ま、仕方ないなぁ。

    と、娘と今日一日楽しむことに。(えーーーーー、楽しんだのか?まぁ、いいや。)

    朝は梱包材の配達を待たなくてはならなかったので、餡を練りながら家の片付けや庭でぼーっとしたり。で、午後は息子の運動会だったので、むすめとふたりでいくことに。

    娘の学校レセプションから三年生まで。息子の学校は四年生から八年生までの学校で、持ち上がりだから、娘のクラスメートもたくさんきていた。娘はめでたく朝の退屈ムードから脱出。

    昼ごろの一番日差しの強い時に、グラウンドで3時間。もちろん日陰も全くなし。みんな真っ赤に焼けている。今晩、皆痛いんやろうなぁとか考えながら。

    後は、娘を夕方に体操のクラブに連れて行った後、すぐに娘の学校で夜の作品展示と次の先生との顔あわせがあったので、即娘の学校へ戻る。

    そこで、娘の賛美歌隊がホールでリハも何もないコンサートをした。
    即興で(もちろん毎週練習しているのだけど。)、5曲打ち合わせもなしに歌い上げた5さいから、8歳の子供達。拍手物でした。

    感動の渦の後は、晩ごはんの用意が待っていた。ねぇ、お父さん、何か手伝ってよ!

    で、夕食後バテた私はまたソファーの上で眠り込んでしまい、今作業をしています。
    朝焼けがきれー!

    ****************

    イギリスの夏は、日本の夏と違ってかなり乾燥してます。タオルなんて、洗濯機から日向に干すと、1時間チョイでガッチガチに乾きます。なので、そんな風に乾く事をボーンドライといいます。骨の髄まで乾いてるって事か?

    だから、日差しもハンパなく強い。日焼け止めを塗っても、くっきりサンダルの後が・・・。

    日光が照ると、イギリスではとっても面白い現象があるのです。

    いくら気温が20度を下回っていても、日光が照ると、そぞろに人が出てきて、おもむろに芝生の有る場所ならどこでも寝そべって日光浴をし始めます。ま、日照時間が一年を通してかなり短いことを考えると、ビタミンDの摂取は大変大切な事だけど・・・

    もう、とんでもすごい体格の人も、最小限のアウトフィットで公衆の面前お構いナシに寝そべって本を読んだりしている。そして、表20分、裏返しも20分。真っ赤な大判焼きのできあがり。

    白い肌は日焼けせずに、ただ見ていても痛いほど真っ赤になっているだけ。そして、赤身が引く頃、それはしみになるわけで・・・だから、皮膚がんにかかる人が多いねん!と、突っ込みたい。

    まぁ、健康の為・・・なのかなぁ?

    とにかく、今週の土曜日、ほどほどに晴れてくれますよーに!

    7月13日土曜日、アクトン幼稚園、前田学園「夏祭り」
    11:30~17:00で、一般の方も入場していただけます。少しですが、たしか入場料がかかったと思うのですが。とにかく、屋台やで店が充実してます。昨年は大雨でも成功を収めたので、天気なんて関係ありません!
    場所は、Queens Drive Playing Field, Queens Drive, Acton W3 0HTです。最寄り駅は地下鉄North EalingかWest Actonになります。



    2013年7月3日水曜日

    7月の和菓子&参加イベントでっす。

    時間があれば、これも作るかも・・・
    作りたいものは沢山あるんだけどねぇ。

    こしあん3キロ、つぶあん3キロが炊き上がりました。うまうま。

    そんな訳で、忙しい7月が始まってすでに3日。とりあえず、告知です。

    ******************

    7月6日土曜日、クロイドン日本語補修校古本市
    9:50~10:40&11:25~12:00の間で保護者の方優先に販売しています。
    予約していただた場合、保護者外の方にも外駐車場にて引き渡しもします。おそらく、一般の方の入場も受け入れていたと思うのですが…規則が変わったのかな?

    7月13日土曜日、アクトン幼稚園、前田学園「夏祭り」
    11:30~17:00で、一般の方も入場していただけます。少しですが、たしか入場料がかかったと思うのですが。とにかく、屋台やで店が充実してます。昨年は大雨でも成功を収めたので、天気なんて関係ありません!
    場所は、Queens Drive Playing Field, Queens Drive, Acton W3 0HTです。最寄り駅は地下鉄North EalingかWest Actonになります。

    7月20日土曜日
    Brighton Farm Market 申請中。決定しましたら、こちらでお知らせします。

    ******************

    で、気になる今月の和菓子ですが、
    フルーツあんみつ

    イチゴ大福
    です。

    でも、古本市にも、夏祭りにも、10+種類の和菓子は持って行くので、楽しみにー。
    あ、リクエストがありました、七夕のお菓子を何か用意しようと思います。
    そちらもお楽しみにー。

    注文の際のお値段の方は、メールにてお問い合わせください。お手数おかけします。
    (新しく、サイトをアップしようとしたら、サイトのプロバイダーのデーターベース処理がアップデートされたらしく、お品書きのページが出てこない!しょぉぉぉぉっく!)

    では、いずれかの日にみなさんにお会いできることを楽しみにしていまーす。




    2013年7月1日月曜日

    キンチョーする夏、イギリスの夏

    いやぁ、あっという間に7月です。
    って、イギリス、あまりにも涼しすぎて、7月の気がしないのですが・・・

    はい、一体最高気温は何度?と、思っている日本に住む方々、実はね、今日は結構日差しが強くて、暑いなー、なんて思っていたんですけどね・・・

    最高気温、22度でした。

    日本じゃ、軒並み35度以上だから、22度なんて、4月5月の気候でしょうか?
    うらやましいだろう?

    でもね、あんまり嬉しくないのが、暑くなってこそおいしい和菓子が売れないからなのよ。
    カキ氷をイベントで売りたいね、なんていってたけど、年に1回か2回しか商売できないんじゃ、お金にならないので諦めました。

    ま、そんなだから、クーラーなんてもの、家にあったら珍しいです。
    今晩は天気予報で10度を下回らないでしょう、なんて言ってたからね。熱帯夜なんて、ありえません。

    たーだーし。

    基本的暑い夏の日本と基本的にあまり暑くならない夏のイギリスと、建物が全く違います。

    日本の(伝統的な)家は風通しを考え、いつも家の中で空気が動くように建てられています。

    イギリスは、冬にセントラルヒーティングで温められた空気は外になるべく出さないよう、工夫されています。

    なので、イギリスの夏は結構家の中だけ温度がこもり、結果、寝苦しくなります。
    窓を開ければいいやん、と、お考えの方。そう、簡単には問屋が卸さないんですよ。

    イギリスの窓の作りも、熱を逃さないように設計され、ほとんどが二重窓です。が、開け方が引き戸ではなく、外側に開くようになっています。で、何が辛いかというと・・・

    網戸が付けられない事。

    外側に網戸をつけたら、窓を開けるごとにぶち抜いちゃうし、内側につけたら、窓を開けるときにハンドルに手がとどかない。

    そして、ここ数年、温暖化と国際的なロジスティックに便乗し、英語では本来名前のない虫の数が増えてきたのです。その名は・・・


    Mosquitoes

    蚊です。蚊。

    以前は寒すぎて、蚊が繁殖しなかったのに、いつの間にやら海を越えてやってきて、寒い夏にも耐性ができたいやに強い蚊がブンブン。すごーく暑い夜は窓を開けちゃうもんだから、家の中や外を網戸がないのをいい事に飛び回っているのです。

    寝ているときに、耳元で「ぶーーーーーん」とかこられると、キンチョーしまっせー。

    そして、翌朝、蚊に食われやすい私は一人、腕や足やたまに額にまで赤くぷっくりとした、腫れ物が沢山出来ているのでした。

    とか、今これをタイプしている横で、全長2センチほどの蛾が、モニターの横に鎮座しているのを見つけてしまった!!!

    あーん、どうしよう・・・

    あ、あれ?ファイナルアクトですか?

    みなさん、水無月は食べましたかー?

    縁起物なので、一応作ってみました。
    自画自賛だが、今回は2種類の外郎(名古屋風と山口風)を
    ベースに結構おいしくできたんじゃないかと。

    ぐわっ

    とか言っているうちに前の更新から一週間経っちゃいました。

    なにやってたかなぁー?

    と考えるも、ただ、娘の誕生日の用意の為に台所に立っていた記憶と、秋のイベンターとの交渉(そう、9月と10月にまたイベントが目白押しです。)、そして、サプライヤーのウェブサイトとのにらめっこが主だったような。あと、欝ってたから、愚痴がすごかった。笑

    18年イギリスに住み、そのうち7年間はマーケティングの第一線で働いていたものの、交渉の電話をかける時はかなりの勇気と体力が要ります。日本企業母体のイベントなら、無駄話もできちゃったりするのだけど。

    *****************

    あ、学校のコーラス部に娘は所属しているのだけど、その先生から電話を受けたのが、一番びっくりしたことか。

    土曜日に娘のクラスメートのお母さんが結婚式をあげる時に有志でコーラスを歌いにきてくれとは手紙をいただいてはいたが、土曜日で日本語学校にいかなくてはならないと、断わりの手紙を渡していた。

    が、先生(この先生が、実は学校の教頭だったりする。)直々に電話で、「○○は日本語学校を休めない?実はソロのパートを歌うから、きて欲しいのよ。」と言われたら、どうにかしなきゃ、ならんでしょう。
    これをまたやってもらっている間に電話受けたの。
    なんだか、セレブみたいだったわよっ。w


    まー、当日は本人の誕生日でもあったし、「発表ができないのだったら、何のために毎週練習してるのよ!」と、彼女からも言われたので、渋々、日本語学校を休ませた。で、それが決まった途端、今度は息子の体調がおかしくなり(かなりうたがわしい)、こっちもお休みさせることに。気からきた病とは真剣にこのことで、朝は頭が痛い〜と泣いていたのに、クロイドンの学校に間に合わない時間になると、すっかり頭痛もどこか空の彼方へ飛んで行ったらしい。

    腹立つわー。

    しかも、旦那は…

    「今日は娘の誕生日だし、悲壮な日にはしたくない」

    だと。私が娘の誕生会の用意で四苦八苦してなかったら、首根っこ捕まえても連れて行っていたのだが。

    そんな訳で、無事友人の結婚式も終わり、みなさんから激励を受けながら、昼はブライトンへ。

    明けて翌日曜日は、昼からの誕生パーティー。20人のクラスメートのご飯を作るも、みんな興奮覚めやらず。晩御飯は娘のパーティーのご飯の残りとなりました。

    そして、気の抜けた私はブログを更新しようと、PCを抱えたまま寝落ち。

    目が覚めたら、目の前のテレビでグラストンバリーの音楽フェスのメインステージで最後のパフォーマンスのThe xxが出てくるところだった。

    男装の美女とでも言いましょうか、メインボーカルでギターリストのRomyがかっこいいのだよ。女の私でも、色っぽい声だなぁーと、思うもんね。

    しかし、いつもはほぼ完全にテレビの中継をみるグラストンバリーなのに、今年は生でこれだけしか見れなかった。今度BBC3で録画のダイジェスト再放送があると思うから、それでも見るか。あーあ。

    と、いうわけで、あんこ用の小豆が煮えたようなので、また台所に帰ります。
    じゃ。