6時半のあふたぬーんてぃーは、6人予約のうち、3人様のグループが翌日の土曜日の6時半だったと勘違いしたらしく、翌日やってきてくださったそうです。残念ながら、私は寒天屋の前で出張販売しているころで…。申し訳ない。
残りの3人のうち、2人は日英のカップルで、お友達になってしまった常連さん。彼女たちもとっても楽しんでくれ、新しい味の和菓子に驚きながらも舌鼓を打ってくれました。
和菓子作りにまつわるいろんな裏話をしながら和やかに終わったころ、W氏がやってきて、「イギリスらしい和菓子の材料っているのを相談している感じでお話してくれませんかねぇ。」
「ビートルートとかは?ミントとかはどうですか?」
と、話し始めた。
今思うと、これって、完璧に演技、ですよね。やらないって、言いましたよね?(#^ω^)
かなり、にやにや笑っていたし、「こんなんしゃべらせて、どうするの?」と、思いながら、嘲笑交じりで話を。私は、翌日の出張販売の用意もあったので、「早くかえらせてーーー!」と焦っておりました。
とにもかくにも、来てくださった10人のお客様は、みんなたくさんコメントをカメラの前で残してくれたので、やったー、やり遂げたぞ!と、満足感と達成感でいっぱいでした。
ここが、この収録のピークですよ。ピーク。ここを一番見せたかった!
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翌日、打ち合わせ通り寒天屋さん前で待ち合わせ。すぐに開店の用意をしようとするのですが、「車から降りる場面からもう一度撮影させてもらってもいいですか?あと、シナさんは隠れていてください。」と、なかなか、いつも通りの販売をさせてくれない。
この日は、Facebookでこそ宣伝したものの、誰にも招待も約束もしませんでした。なので、ま、新作は一部昨日の残りの和菓子やし、売れたらええなーーー、なぐらい軽い気持ちで構えていました。
経験上、こういう場所では、絶対にいつものようには売れないから。和菓子は、知っている人でないと、買わないよ。まじで。
カメラなどの設置が終わるのを、出店の噂を聞いた日本人のおきゅくさんたちがいらしていて、申し訳ないと思いながら、待っていました。
かわいい女の子が、恐る恐る近づいてきて、(カード払いは受けてなかったので)「お金をおろして、戻ってきます!」と去っていった。この子はたぶん帰ってくる!と直感。撮らせてくれるかな?と期待。
そんなこんなで、ぼちぼち来るお客さんとお話ししながら、たまに、すごいいかにもPride!といった格好のお兄ちゃんたちが味見をしに来てくれたりして…、楽しかったです。
中には、そのあとパーティーで人に会うのでと、8個のミントの茶巾を購入してくれ、ルバーブのカモメも取材班のリクエストでその場で味見してくれたカップルがいました。彼らは、心からおいしいと言ってくれました。よく話を聞くと、どうも南米のほうで、タイレストランを経営していたレストランティアだったらしく、今は店をたたんでロンドンにお住まいとのこと。彼らからもいろいろ話が聞けて、楽しかったです。
そして、さっきお金をとりにいっていた女の子も帰ってきたり、中国系や韓国系のお客さんもたくさん和菓子を買ってくださいました。
それ、全部カットでしたねー。w
ほんとうに、和菓子が好きでかって言ってくださった方々、ありがとうございました!
そのうち気づいたことが、サクラのお客さんが来はじめたこと。明らかに、言われて、取材班にお金をつかまされて、やってきているのがわかる。でも、ちゃんと和菓子に興味を持って買って行ってくれるお客さんもたくさんいて…。サラのお客さん、言われなくっても感じます。本当に和菓子に興味がないのが。
私の顔がどんどん不機嫌になっていきます。
ぱたりと人通りが途切れて、そろそろ店じまいかと思ったときに、一人のサクラの男性がカモメの錦玉を買って店の前で食べる。感想を述べる。を、しました。「なるほど、これがやらせなんかー」と、思いながら、冷ややかな目で撮影班を見る。それでもまだ、なんだかこそこそ話している。
もし、意見を求めたいのであれば、隣のフレンチビストロの従業員が興味深そうに見に来ていたので、味見してもらえば?と、提案。すると、従業員は就業中は食べられないので、レストランの表に座っている人たちに食べてくれるという人がいるのなら、和菓子を持ってきてもいいよ、という。
まぁ、従業員に得体のしれない食べ物を食べさせられて、翌日体調を壊したなんてことになったら困るので、従業員には食べさせないというのは、わかった。ただ、フレンチを食べに来ている人たちに、和菓子を食べてみてくれというのは、かなりお門違いなんじゃないか?と、一度は言葉を濁す。が、
「いや、了承を得てしまったので、あの人と、あの人に早く和菓子を持って行ってきてください!」と。
そして、ラベンダーのジョウヨウを味見してもらう。こちらの人は好印象。本当においしそうに食べてくれて、感想も言ってくれた。ただ、みんなに買うように伝えるわ、ってのは、言ってないけど。
その前に座っていたお母さんと子供のテーブルには、三色団子とカモメの錦玉を。子供、三色団子の食感に驚き吐き出す。が、カモメの錦玉はお気に入りの様子。それを見たお母さんは、カモメの錦玉を食べるが、「あ、ダメ、子供は明らかに好きそうだけど、私はむりよ。」と、言ってました。
いやぁ、吹き替えって、どうにでもしてもいいんだなぁ、とえらく感心しました。顔、結構こわばってるのに、吹き替えで「みんな買うわよ」とか言っちゃうと、本当にそんな風に聞こえてしまうんだから。爆
そして、それで撮影は終わりだと思って、片づけ始めたら、シナがやってきた。
(と、言うか、シナに終わるからそろそろ迎えに来てねーと、電話をしたのは私だ。)
例の締めの会話だが、私は「これ、私が食べる分で残してるだけだよ」と、言っている。wでも、テロップでは、「ほぼ完売したよ」って。えー、それでいいのかい?
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あ、そうそう、そのとき残ってW氏が持って行った大福たち、あんなふうに使われると思ってもみなかった。いかにも、なれない食べ物は受け付けませんという感じの若い子たちに、大福をまずいと言わせるために食べさせる。めっちゃ私の大福がかわいそうになりました。
Part9に続く