2016年9月11日日曜日

「どゆこと?」 日本のTV取材のご報告Part7

金曜日のこの日はお昼ご飯の時間も結構な込み具合で、途中、撮影を中断してもらって撮影班は外に出てもらうことも数回ありました。

お昼に食べに来てくれている常連さんたち、でも、みんな和菓子を買ってくれる常連さんばかり。金曜日はみなさんゆっくりしていて、ちゃんとデザートまで楽しんでくれる人が多いのです。

常連さんたちに和菓子の感想を聞きながら…撮影してるのかと思うと…してないじゃないか!で、どうも、カウンター前の和菓子のディスプレイをもう一度アレンジして、常連さんに意見を聞きたいらしいのだけど、カフェがあまりに忙しいので、とてもそんな時間がなく…。そのままずるずるお客さんの切れるころに。そして、やっとカウンターの和菓子ディスプレイをやり終えるけれど、時すでに遅し、誰もお客さんが来ない。


そんな感じで、怒涛の昼ご飯時間は終わり、あふたぬーんてぃーの準備の時間に。

4時半からの部には7人のお客様、6時半の部には、6人のお客様の用意がされていました。
みなさん、和菓子を愛でる目と舌を持った人たちです。

イギリスには、食べ物に対して、オープンな人と、どうしても慣れ親しんだもの以外は受け入れられない人たちがいます。それは、それでいい。私の和菓子を理解しておいしいと思っている人たちには、食べてもらう和菓子への努力は惜しまないし、食べられないという人にも、おいしいからと私の考えを強要することもしません。あん庵のスタンスは、興味があるなら、試してみて。で、おいしいと思ったら、またいろいろな和菓子を作るから、試してみて、ってな感じです。

日本人にも、和菓子が苦手な人や、粒あんはダメ、こしあんはダメ、という人はいます。まして、バターやクリームをふんだんに使ったケーキやビスケットに慣れ親しんだイギリス人に豆や米でできた甘いお菓子を好きになれといっても、無理な話。一度食べただけで、おいしい、好きだわーっと言ってくれる人なんて、似たようお菓子を食べたことがある人でなければ、本当に数えるほどしかいない。

食べ物というのは、少しづつ「おいしいなぁ」と思い始めるほうが、長く食べ続けてもらうことになるのだから、絶対に強要はしません。

来てくれたお客さんたちは、Facebookも、Tripadvisorでも、たくさんおいしいと言ってくれている人はいます。そんなことより、何度もカフェに来てくれて、イベントで出張販売があれば来てくれて・・・。そんなお客さん達をもっと大切にしたいのです。

そんな常連のお客様がいるということがすでに、成功だということが、どうしてわかってくれないのだろう?

Part8に続く
(たぶん、Part10で終わるはず。汗)


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