2016年9月11日日曜日

「どゆこと?」 日本のTV取材のご報告Part5

本格的に新作和菓子の製作にかかりました。

この新作の和菓子は、意味があって、こういう形になりました。

TV側のリクエスト
「イギリスの食材を使って作ってください。すると、イギリス人にも親しみをもってもらえるのでは?」

あん庵側のこだわり
・植物性の材料のみ使います。(ビーガンの人たちにも食べてもらえるように)
・季節の材料を使います。(ミント、ルバーブ、ラベンダーはすべて旬)
・ブライトンの土地柄やイベントを表す色や形(もちろん色はすべて自然色)

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A Mint of Pride (ミント味のプライド)
ミントブルーに虹、練切り製の茶巾絞り
Mintという言葉には、たくさんの、大量のという意味があります。Prideというのは、8月の第一日曜日に行われるイギリス最大のゲイ・同性愛者のお祭りで、日本語で「誇り」の意味があります。

Brighto Brighton(ブライトン晴れ)
ルバーブの煮汁を寒天で固めた錦玉です。ブライトンのフットボールチームのシンボルでもある、カモメがブライトンの広い青空を飛んでいるところを反映しました。

Lavender Dream(ラベンダーの夢)
ジョウヨウの皮にラベンダーシュガーと生のラベンダーの花弁を練りこみました。中のあんは白あんの外を紫芋のあんで包み、薄いジョウヨウの皮を透かして、少し紫色が見えるように…デザインしたつもりが、あまり透けて見えなかったです。涙。口に入れると、ほのかなラベンダーの香り、噛むと紫いもの優しい甘さが口に広がります。

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その日、朝からもう一ど撮影のため、PYOファームに連れて行ってくれと頼まれ、5人総出で、PYOファームに行くことに。そこで、大量のルバーブを採取。豪快に引っこ抜き、バリバリと大きな葉っぱを素手でちぎっては捨てる。この画が画面で出ていたらなら、結構怖いおばちゃんやなーという印象が残ったのでは、と思う。w。

家に帰って、すぐにルバーブの汁を抽出、錦玉を作り始める。真剣に和菓子を作り始めれば始めるほど、口数が減っていき、挙句の果てには、取材班そっちのけで、和菓子作りに没頭しておりました。

そして、何もすることがないと、早々にカメラだけ備え付けて、お気に入りのCurveryのパブへご飯を食べに、そしてそこから直接ホテルに帰るので、カメラだけ持ってきてねー、と、取材班は去っていきました。

そして、その夜も、夜通し試作の和菓子を作り続けておりました。

Part6に続きます。


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