2013年12月10日火曜日

芸術(食欲も少々)の秋 - その3

さて、ダンボール工作のリュートを提出した翌日は、「チューダーの日」が息子の学校で開かれました。

で、何をするかって、チューダー期の格好をして、学校に行くと、劇団の人や博物館の人が来て、いろいろ外来講師として教えてくれるらしい。

その、「チューダー期の格好をして・・・」ってのが、ミソである。

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もちろん、こんなことは結構イギリスの小学校ではごく普通なので、貸衣装屋やスーパーなんかでもヘンリー8世のコスプレ衣装なんかが置いてあったりする。

が、

そんなモンにお金かけとれるかい!

と、言うわけで、やっぱり私は、ハンドメイドに走ります。

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チューダー期の服装って?
(そこから始まります。親がググる事から始まる子どもの宿題って・・・汗。)

ベルベット地のちょうちん袖にかぼちゃパンツ。白いタイツをはいて、帽子には大きな鳥の羽。際つめ付けは、首の周りのエリマキトカゲ。

そんな感じでしょうか。

こ、こんな衣装を数時間かけて作ったとして、息子は着るのだろうか???一抹の不安。
金をかけて、きてくれなかった場合の方が辛いので、やっぱりハンドメイドに徹底する。

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街に出ると、イギリスには沢山のチャリティーショップ(セカンドハンドの店)があります。服なんかは、格安で、この度も、ベルベット地の紫のサイズ特大のロングドレスが£5で見つかる。ちょうちんパンツを作っても、残りの生地でベストが作れるほどデカイ。

即お買い上げ。

それに、3本で4ポンドの白タイツ(後に娘がはけるもの)、端数の広幅の白い木綿のレース50ペンス、偽ベルベット地の紫の帽子1.20ポンド、室内履きのスリッパ5ポンド(これは現在すでに家の中で息子が普段履きしている。)、帽子につける鳥の羽99ペンス。

おお、忘れてはならない母親の古いタートルネックのTシャツと根気がプライスレス。
(後で気付いたけど、このスカート、シルク100%の本物ベルベットだったので、全部手で縫いました。)

で、出来上がったのが、これだーーー!


どうやら、本人も気に入ったらしく、前日に提出したリュートを学校から持って帰ってきた。

「先生に、衣装と一緒に写真撮りたいから、許可もらって持って帰ってきた。明日また提出しなおすんだよ」

だ、そうだ。完璧に、ナル入ってるぞ、息子。
(でも、おバカな彼は帽子と襟巻きを学校に忘れてきたので、写真撮影はかないませんでした。あーあ。)

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そうそう、彼は一日本当にエンジョイしたらしく、学校へ迎えに行ったとき、彼はかなりの興奮状態で、

「僕、代表で本物のチューダーの服を着せてもらって、火縄銃撃たせてもらったよ!博物館の人と一緒に構えたけど、衝撃がすごくって、後ろに倒れちゃったんだ!」

と、出てきた。

え、ええええ???
それは、すごい経験だわ。
でも、服、貸してくれたんやね。前日の徹夜は一体・・・(←心の中の動揺)

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自分がやらなくてはすまない性格と言うのもあるのだが、

真剣、イギリスの小学校、何とかしてくれよ・・・(怒)


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