2013年6月5日水曜日

ペルシャ国の旅行の勧め ~その5~

かなり滞ってます。すみません。
では、再開します。
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そして、テヘラン最終日。(やった~)

これまた、お食事の御呼ばれです。今度は義父方の伯父さんのお宅です。伯父さんはあまり英語は話せないのだけど、奥さんのパリ伯母さんは英語が堪能。そのほか、彼女達の孫娘はみんな英語が話せる。 

場所は、昔のテヘランの国際空港の近く。今はテヘランの南側、少し離れたところに10年ほど前に立てられた国際空港がある。 

この国際空港、デザインもモダンです。まったく中東っぽいデザインが抜けてしまって、他の国際空港と似たり寄ったりのデザイン。前の空港が好きだったので、ちょっとがっかりなのですが。この空港については、後にもっと詳しく書きます。 

ここでのメニューは、サフランライスに、スピリットピーのシチュー〔ホレシュ・エ・ゲイメ〕とニジマスのハーブ煮込みにフレッシュサラダ。そして、デザートにバニラとメロンのアイスクリームに三色ゼリー、チョコレートケーキ。 

またもや、おなかがはちきれそうになるまで食べてしまう。 

その後は、近所の商店街〔日本の昭和の市場風景を思い浮かべてもらうと、そんな感じかなぁ。〕へ腹ごなしに。義兄夫婦はもうすぐ生まれる赤ちゃんの買い物に余念がなく、何でもイイモノは借金をしてでも買うバブルな兄ちゃんは、「ここじゃ欲しいものが見つからん!」と、足を伸ばして高級デパートに行くことに。 

私達はちょっとした日用品を購入した後、そそくさと帰路へ。翌日はエスファハンに向かうバスに乗らなくてはならないのだ。お土産を配った後、一つ荷物は減ったものの、家族4人の荷物をまとめなくてはならない。 

で、ほぼ夜のうちにスーツケースを詰めてしまい、後はパジャマをスーツケースの外ポケットに入れ、翌日のバスの中で食べるサンドイッチを手荷物の中に入れるだけ、という状態にして就寝。 

朝起きると、義母と義姉が台所の片づけをしていた。またテヘランのマンションは次に用事が出来るまで空き家となるので、食べ物など全てエスファハンへ持っていかなくてはならない。私の顔を見るやいなや、義母が「この果物、あなたの鞄にはいらない?」と、にっこり。手荷物はスーパーのジュートバックだったので、結構入る。果物だって入ってしまった。 

そして、ポテチの大袋、4人分のサンドイッチ、サンドイッチ食材の残り物、等など。どんどん入ってしまった。でも、軽くはないんですけどね。 

そして、タクシー2台でテヘラン中央にあるバスステーションへ。 

タクシーです。これも書かずにいられない事の一つです。

とにかく、イランでは、交通ルールがすごい

驚きを超えて、笑っちゃうしかない。

特にタクシーの運ちゃんの運転は凄いものがある。何でもありなのよ。イランでは、近代文明が発達した頃にイギリスの介入が沢山あったのか、イギリスからの影響がそこここに見られる。ラウンドアバウトもその一つ。結構ラウンドアバウトが使われています。 

が、その使われ方がすごい。右側走行なので、左優先なのだけど、たまに自転車がラウンドアバウトを逆周りにやってくる。
こえ~~~~~~。ラウンドアバウトでは、自転車は車でないので、ルールに従わなくても大丈夫なそうです。ほんまかいな? 

あと、高速道路なんかのラウンドアバウトの入り口は三車線のはずなのに、車が4台隣り合わせに入るタイミングを計っています。にじりにじりと運転するのはお手の物。そして、信号の有る交差点では、一番内側の斜線で信号待ちをしていた車がいきなり右折するもんだから、クラクションはなりっぱなし、レブしっぱなしで、都会内は車の騒音でウルサイのなんの。でも、事故件数もさほど多くないし、他人が変な運転しても腹を立てる人もいない。どちらかというと、イランの人たちは、「あいつがあんな運転の仕方をするのだから、俺だっておんなじ運転をしてもええね。」と誰もが考えているので、なぜかうまく収まるのである。ただし、ルールはあって無きにしも非ずって感じですが。 

あと、車の中の座り方。すごいです。ぺジョーの209とか小型の車が人気なんだけど、その小型車に9人は乗れてしまう奇跡です。ただし、子供4人を含む。一応、シートベルト着用は義務付けられていて、たまに検査もあったりするのですが、乗り方がそんななので、車の中のシートベルトがどのように使われているか、想像してください。ちなみに、タクシーに乗って、後部座席でシートベルトを閉めようとしたら、バックルの部分が見つからず、ずっと手でシートベルトを握っていたという落ち着かないことも多々。 

ま、今回はスーツケースの数が多かったので、二台に別れて乗ったので、それほどでもなかったけど、トランクにスーツケースが収まらず、トランクのドアは開いたまま紐でくくられた状態。私の横にも埃まみれのスーツケースが鎮座しておりました。 

バス停に着くと、タクシーの運ちゃん、どこで私たちを下ろせばいいのかわからず、ウロウロ。でも、親切なんですよね、ちゃんと乗るバスを見つけて、すぐそばで降ろしてくれました。 

それからは、6時間かけてのバスの旅。テヘランの街を出ると、ただひたすら続く荒野の地平線。6時間というと、日本の夜行バスで東京ー大阪の距離でかなり移動したなぁと、思うのだけど、イランではイラン国の地図で二つ隣の県の県庁所在地に移動したような感じです。国自体が広くてデカイのだ。 

 こんな風景がほぼ6時間ずっと続きます。

で、なぜ80歳の両親と小さな子供と一緒の旅でバスかというと、列車は便利でないし(と、いうか、列車の駅を見たことがないのですが…地下鉄は工事が進んでいるようですけど)、飛行機は安全ではない。なぜ安全でないかというと、海外との金銭の取引ができなくなったということは、海外からの買い物ができなくなったということで、古くなった飛行機を新調することもできなければ、壊れた部品を取り替えることもできない。だから、便利なのはバス。でも、私は結構このバスの旅が好きなのです。おそらく、バスの中でもファーストクラスなんだと思いますが、大型バスにたった30人。一列に3人しか座らないゆったりな席。冷たいミネラルウォーターは飲み放題だし(ただし、トイレ付きでないので、飲み過ぎには注意が必要)、サービスのフルーツジュースにケーキが3種いただけます。背もたれもリクライニングで足置きもほぼ座席に水平に上がってくる。飛行機より安いけど、豪華さが味わえます。 

昼時(2時ごろから5時ごろ)だったので、高速道路脇に車を停めてゴザを広げてピクニックをしたり、昼寝をしている人たちを見るのも、いとおかし(興味深いってことです。とにかく、自分の生活習慣をいつでもどこでも崩さない人たちで、納得しちゃったのです)。しかし、バスがエスファハンに近づくに連れて、眉間からこめかみにかけてぢんぢん痛くなってきた。少し眠ったけれど、やっぱり痛い。痛みが最高潮に達した時に、エスファハンに到着した。 

今度はイスファハンへつづきま~す。 

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